飼われている猫の視点から描く。

吾輩は猫である(わがはいはねこである)は、1905年1月に「ホトトギス」で発表された夏目漱石の長編小説である。当時は好評を博した。服部書店刊。英語教師である苦沙弥先生の家に飼われている猫の「吾輩」の視点で、飼い主苦沙弥先生の一家。そしてそこに集う彼の友人や門下の書生たちの人間模様を風刺的に書かれている漱石の初となる小説である。よくこの小説で有名な文章と言えば、思い出すのは「吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたかとんと見当がつかぬ。」であろう。これは舞台化され、吾輩ハ鼠デアル、吾輩は主婦であるなど多くのパロディができており、我はいは蟻であるという小品を三島由紀夫が書いていることでも知られる。

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好評を博して、読み切りが連載に?

漱石が所属していた俳句雑誌であるホトトギスにおいては、小説も盛んだった時に、高浜虚子や伊藤左千夫らが作品を出していた。そんな中で漱石自身も勧められて小説を書くことなる。それが1905年1月に発表した吾輩は猫であるなのである。この作品は最初に発表した第1回のみで、読み切りのものだったがこの回は、漱石の許可を得た上で虚子の手が加えられているのであるために、他の回とは文章の雰囲気が違っている点がある。しかしこれが好評となり、彼女の勧めで翌年まで、全11回を連載し雑誌自体の売り上げを大きく伸ばすこととなる。主人公である「吾輩」のモデルになったのは、漱石37歳の年に夏目家に迷い込んできて住み着いた野良の黒猫。1908年9月13日に猫が死亡した時、漱石は親しい人達に住み着いていた猫の死亡通知という。

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